ホタル通信 No.549
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.527 目の錯覚
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
あまりにも日常過ぎて、しかも特にオチもない小説です。ただただありのままの事実を書いたに他なりません。
実話度が示す通り、ほぼ事実です。サビたドラム缶から煙のようなものが出ていることに気付く・・・でもよく見たらそれは目の錯覚であった、それだけです。
でも、これぞ、冬のホタルって感じの小説で、手前味噌ですが結構お気に入りです。事実を淡々と描くだけですから、30分も掛からずに書き終えたことも覚えています。
さすがに今はこのドラム缶はありません。ドラム缶だけではなく、それが置かれていた土地と言いましょうか・・・その一帯が更地になってしまい、何もかも無くなってしまいました。まぁ、別に何の思い入れもないわけですから、大騒ぎする必要もありませんでしたが、小説のネタを提供してくれたわけですから、心に引っ掛かるものがゼロではありませんでした。
私の小説には、このような単なるドラム缶が主人公?になったり崩れかけた壁を人間関係に例えたりと、意外に活躍してくれています。
最近は誰の共感も得ないようなそんな無責任な小説を書けていないように思えます。やはり、感性が鈍っているのでしょうか・・・そんな心配を胸に、涼しくなった街を歩いてみようかな。
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