[No.1218-1]BILLY JOEL
No.1218-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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中学生からラジオを聞くようになった。
そこで本格的に“音楽”に触れた。
「歌謡曲もそうなんだけど」
「意外に洋楽も早かったよな」
単発で聞くこともあれば、特集することもあった。
そこで流行の洋楽を知った。
「今でも印象に残ってる」
「そうよね、特に思春期なら」
もちろん、歌詞の意味は分からない。
辛うじて英語を習い始めた程度だったからだ。
「でも、こう・・・伝わるものはあるよな」
「私も邦楽より洋楽から入ったよ」
大人の仲間入りを果たした気分でいた。
それに友達に差を付けられる気もした。
「今で言うマウントねw」
「そうそう!」
アイドル全盛の時代にあって洋楽は言うなれば渋い。
思春期にありがちな感情かもしれない。
「まぁ、アイドルはアイドルで好きだったけど」
「あからさまに言うのも・・・な」
好みを知られるのが恥ずかしかった。
それを洋楽で誤魔化していた側面もある。
「男子らしいね」
「だよな」
特に印象に残っているのがあの曲だ。
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