ホタル通信 No.550
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.684 意味のない行動
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
後半の「行動は」ほぼ事実なんですが、小説の背景と言いますか、根本が事実とは異なるので実話度は低めです。
つまり、後半の意味のない行動が、この小説を作るきっかけになっており、その行動を軸に肉付けして行きました。その肉付けが事実ではない、と言うことです。
さて、意味のない行動・・・夏季休暇中、帰省した時に、何度か友人と遊んだのですが、そうそう毎日と言うわけにはいきません。そんな時、意味もなく電車に乗り、降りた駅が海の近くだったわけです。
別に寂しいと言うわけでもなく、だからと言って穏やかだったわけでもなく、一言で表すと“アンニュイ”な感じでした。
前半部分も事実と言えば事実なんですが、前提となる部分をかなり脚色したため、結果的に大きく事実とは異なってしまいました。
当時はそんなことを全く考えておらず、本当に意味のない行動だっただけに、もう少し無機質な展開が良かったと後から思いました。でも、分かっていただきたいのは、意味もなく単に街ブラするのではなく、大袈裟に言えば、行き場のない心のモヤモヤみたいなものを、鎮めるのに必要な行動でした。
当日は、雨でしたね。行き交う人も少なく、少し荒れた海が見えたのを今でも覚えています。それこそ、“THE 日常”って感じでしたが、それが長い時を経て、小説になろうとは・・・。
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