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[No.1216-2]緑のブローチ

No.1216-2

「そんなことより・・・」
「それどうするのよ?」

もう一度、カメムシを指さす。

「逆にどうして欲しいの?」
「逆に・・・って、普通、取るでしょ!?」

私は別にこのままでもいい。
別に噛まれるわけでもないし。

「そう言う問題じゃなくて」
「周りが大騒ぎするから」

周りと言うより“あなたがでしょ”と言いたくなる。
でも、カメムシはどちらかと言えば嫌われ者だ。

「はいはい」
「・・・よいしょ、これでいい?」

胸元のカメムシをそっと引き離す。
なんかこの感覚が懐かしい。

「す、素手で!?」
「他に方法でも?」

刺激を与えなければ嫌な臭いは放たれない。
コツはいるけれど。

「・・・尊敬を通り越して」
「神ね」

それはそうとして言った方がいいのだろうか?
友人も緑のブローチ付けている。

「今年は大発生しているみたいよ」
「それはさっき聞いた・・・えっ・・・」
J1216
(No.1216完)
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