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[No.1214-1]共感とは

No.1214-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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共感を何も大袈裟に考えることはない。
それはごく身近で日常にこそ存在する。

「犯人は誰なんだろう・・・」
「・・・だよな」

ややミステリー寄りのテレビドラマだ。
犯人と言うべきキーマンが誰か分からない。

「私はあの人だと思うな」
「そうか?それなら・・・」

自分の考えを伝える。
今までのストーリーの展開を考えた上での結論だ。

「確かに・・・」
「・・・でも」

それとなく反論してくる。
もちろん、良い意味で論議が始まる。

「・・・難しいな」
「ほんと、誰なんだろう」

ふたりとも行き詰ってしまう。
でも、それはそれで構わない。

「ネットでは・・・らしいよ」
「それはベタ過ぎない?」

伏線やヒントがないため、展開が読めない。
ただ、それに反して会話は盛り上がる。

(No.1214-2へ続く)

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