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[No.1212-1]俺は副音声

No.1212-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「この人、誰?」
「・・・だよ」

ドラマや映画を見ているとこんなことが良くある。
その度、その俳優を俺が答える。

「そうなんだ!」
「どうりで似てると思った」

それなら、わざわざ聞くこともないだろう。
全く分からないわけじゃないのだから。

「じゃ、この人は?」
「またかよ」

とは言いつつも、その俳優を答える。
映画を見始めてからこれで3人目だ。

「よく分かるよね?」
「いやいや、有名な人だろ!?」

有名じゃない人なら、こんなやり取りはあり得る。
でも、主役級の有名人ばかりだ。

「あなたが居てくれて助かるわ」

と言われても映画に集中できない。
それに、そろそろ次のステップに進む頃だ。

「ねぇ、なんで・・・」

ほら・・・来た。
実は、ここからの方が面倒くさい。

(No.1212-2へ続く)

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