[No.1208-1]長く続けるということ
No.1208-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「どう?私のありがたみが分かった?」
「別に」
ちょっとだけ強がってみる。
「意外に得意なんだよ、俺」
「知ってる」
彼女はいつもお弁当を持たせてくれる。
その彼女が1週間ほど留守にした。
「お弁当作り大変だったでしょ?」
「そうでもなかったぞ」
逆に楽しかった。
それに、センスが問われる作業は得意としている。
「確かに芸術的なセンスはあるよね、私よりも」
「まぁ・・・な」
ここまでストレートに言われると逆に答えに困る。
でも、センスには自信がある。
「何時に起きてたの?」
「5時45分」
とは言え、事前準備もしっかり行っていた。
「前日にザックリとメニューを決めて」
食材も可能な限り用意した。
切れるものは切っておいたりもした。
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