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[No.1210-1]校歌の力

No.1210-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「ここまで出掛かってるんだけどね」
「何かの歌?」

さすが友人、察しがいい。
でも、歌は歌でも歌謡曲じゃない。

「歌謡曲じゃない?」
「演歌?」

演歌も歌謡曲の一部だ・・・と思う。
とにかく、歌手が歌うものではない。

「校歌だよ、校歌」
「こうか・・・校歌?」

そう、学校の歌、校歌だ。
あらためて言う必要もないが。

「校歌が思い出せなくて」

とは言え、メロディも歌詞もほぼ覚えている

「話が矛盾してない?」
「ほぼ覚えてるんでしょ?」

なかなか伝えるのが難しい。
覚えているけど覚えてない。

「新手のなぞなぞみたいねw」
「確かにw」

小学校から高校まで同じ名前の学校に通った。
とは言え、一貫校ではない。

「全部、○○小学校、○○中学校・・・」
「○○が同じってことね?」

それが思い出せない原因になっていた。

(No.1210-2へ続く)

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