[No.1195-1]暇な時間
No.1195-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「子供の頃、夏休みとかどうしてた?」
「何よ、急に?!」
夏休みとかはいつも時間を持て余していた。
何も縛られず自由なはずだったのに。
「確かに・・・暇してたわね」
「だろ?」
本来、楽しいはずの休みもそう楽しくはなかった。
むしろ、退屈で仕方なかった。
「今みたいにスマホもゲームもないし」
「そもそも、お金も持ってなかったじゃんw」
ざっくりと言えば行動に制限があったと言える。
何をするにしても。
「午前中は何となくテレビを見て・・・」
「午後は・・・何してたっけな?」
もちろん、近所の子らと遊ぶこともあった。
でも、歳が離れていることもあって遊びも限られていた。
「逆に大人になるとさぁ」
やりたいことが多すぎる。
アレもコレも・・・時間が足りないくらいだ。
「暇をつぶすのも簡単だし」
「スマホがあれば十分よね?」
暇なのにやることがない昔。
暇じゃないのに、やることが多すぎる今・・・。
「でも、ほんとどうしたの?急に」
別に深い意味はない。
連休を前に、ふと思い出しただけだ。
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