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ホタル通信 No.539

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.697 分かっていたけど
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

設定が学生以外は、ほぼ事実です。通学路・・・ではなく、通勤路にその三毛猫が居ました。

通勤路の途中に、いわゆる地域ネコが住み着いていました。そのうちの一匹が草むらでうずくまっており、それが数日続いたことでこの物語が生まれました。毎朝、同じ場所でうずくまっているのを見ると、さすがに心配になります。もともと人に馴れているせいか、普段から近付いても逃げる気配はありません。だから、普段通りなのか、弱っているのか・・・判断を下すのに数日を要したわけです。

先に結論を言っておくならば、このネコ・・・弱ってはいませんでした。ただ、元気だったとは言えない状態ではありました。見つけてから、3日後、会社帰りに、カニカマを与えたのを覚えています。
帰りにエサを与える予定はなかったため、近くのコンビニで間に合わせたのが、カニカマでした。ネコだけに魚介類が良いのかな?という単純な理由です。まぁ、実家で飼っていた同じ三毛猫がそれを好きだったという気持ちも、そうさせたのだと思います。

カニカマを与えると、喉を鳴らして美味しそうに食べていましたよ。でも、すこぶる元気だったわけじゃないとしても、どうしてそこに数日もうずくまっていたのか、理由は分かりません。
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