[No.1189-1]田舎の色
No.1189-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「田舎の色?」
「田舎と言っても実家のことだけど」
先週、用事があって実家に帰った。
別に珍しいことではない。
「風景ってこと?」
「そうとも言えるし、そうとも言えない」
確かに実家に近づくにつれて風景は変わる。
分かりやすくに言えば緑が増えていくからだ。
「でも、そんな単純なことでもない」
「説明が難しいけど」
目に見える色の他に肌で感じるものがある。
「特異体質w?」
「かもしれないw」
特異体質はさておき、本当にそんな感じがする。
肌を通して色を感じる。
「まぁ、空気の質とか、匂いとか・・・」
「そんなのが影響してるのかもね」
それに“音”もそうだ。
都会では聞けない音がする。
「ちなみにどんな音?」
「小川の音とか」
先週、丁度、その音を聞いた。
「せせらぎではなくて」
「少し大きめの・・・」
これらが色を感じさせる。
なぜだか分からないけど。
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