ホタル通信 No.534
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.506 野良猫
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
私が住んでいるマンションの敷地にその猫は居ます。すみかにしているわけではなく、縄張りとしているような感じです。
野良猫とは言え、見た感じは外来種のような・・・モフモフした毛並みで、血統はよさそうです。毛並みのせいもあり、優雅な態度が、ふてぶてしくも見えます。おまけに、顔がやや険しいこともあって。
冒頭“居ます”と書いたのは、今現在も時々見かけるからです。態度は相変わらずで、以前にもまして貫禄が付いたように思えます。やはり、人馴れはしていないようで、少しでも近付くと、勢いよく逃げて行きます。
そんな猫と私の“触れ合っていない”けど、触れ合いを描いたものです。
実家で猫を飼っていたこともあり、猫の基本的な性格と言いますか、性質は知っています。飼い猫でも自由気ままですから、野良猫になると、さらに自由でしょう。そんな野良猫と自分を対比させ何だかもどかしい胸の内を小説にしています。
もどかしい胸の内がなんなのか、それさえも良く分かっていない自分と、そんなことなどお構いなしの猫が逆にマッチしていると思っています。
そんなこともあり、ラストは気の利いたオチがあるわけでもなく何とも無機質な終わり方をさせていますが、この小説にはこれが相応しいと考えています。
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