ホタル通信 No.535
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.513 行きと帰り
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
小説に出てくる橋は実在します。あえて隠す必要もありませんが、橋を隔てた海上の空港と言えば・・・。
さて、この橋は車で何度か通ったことがあります。行きつく先は空港ですから、通る理由は限られています。誰かを送ったり、逆に迎えたり。ですから、出会いもあれば別れもある・・・それを橋をテーマに大袈裟にした小説です。
実話度の通り、小説中のエピソードはほぼ創作ですが、全く何もなかったわけでもありません。行きは二人で、帰りは一人で・・・と書けばそこそこ伝わると思います。
最近はこの手の小説は書いていないように思います。創作の感性が鈍ったというより、経験が減ってきているように思えます。
良くも悪くも若い頃はがむしゃらですけど、年齢を重ねるとそう冒険も出来ません。決して悲観することではありませんが、少し物足りなさは感じます。
橋って不思議な存在です。渡る前と渡り切った後では、もちろん風景は変わりますが、何かこう・・・気持ちの面でも変わった気がすることがあります。小説に出てきたような橋ではなく、小川に掛かる小さな橋でも。
橋の向うはちょっとした未来かもしれません。数十秒先、数分先には渡り切っている自分が居るはずです。当たり前のことですが、あえて口に出してみました。
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