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[No.1193-2]赤い糸

No.1193-2

「あなたの場合はどうなの?」
「わたし!?」

私の彼とは運命的な出会いには程遠かった。
大学のサークルで“普通”に知り合った。

「ほんと普通・・・ねw」
「そうね・・・ごく普通かも」

でも、付き合い始めて分かったことがある。

「なにを?」
「あなたが言う“赤い糸”よ」

私達が赤い糸で結ばれていたとは今も思っていない。
それが“見えない”からではない。

「赤い糸って結ばれてるから出会うんじゃなくて」
「出会った後に、ふたりで紡いでいくものだよ」

最初は赤い糸なんてない。
でも、日を月を年を追うごとにふたりを結んでくれる。

「・・・なによ、それ・・・いい話じゃん」
「そう?」

運命の人は赤い糸が連れてくるんじゃない。
ふたりで紡いだ結果、結ばれていることに気付く。

「なんか、逆襲を食らった気分!」
「その糸、切ってやるぅ~!」

ふたりで紡いだ糸は、ダイヤモンドよりも硬い。

(No.1193完)
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