[No.1193-1]赤い糸
No.1193-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「赤い糸って信じるタイプ?」
友人が唐突に話題を振ってきた。
それも、一種の都市伝説のような話題を。
「現実的にはあり得ないことよね?」
「分かってるけど・・・ほら・・・」
何となく察しは付く。
新しい彼氏でもできたのだろう。
「運命的な出会いでもあったの?」
「分かる?!」
どう考えてもそう言う流れだろう。
白々しいほどの流れが、逆に清々しくもある。
「これってやっぱり赤い糸よね?」
「あなたがそう思うならそれでいいじゃん」
話が面倒と言うより、この手の話に興味がない。
占いや前世もこの類だ。
「絶対、赤い糸よ!」
「私には見えたもん!」
本当に見えたのなら少し友達と距離を置きたい。
まぁ、それだけ燃え上っているということか。
「切れないように大事にするのよ」
「その赤い糸」
でも、正直に言えば全く信じていないわけじゃない。
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