ホタル通信 No.537
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.611 心にキラリ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
嘘のような本当の話で、舗装したての道路に、スパナが埋まっていました。工事中に落としたとは思いますが、真相は謎です。
もしかしたら、工事が終わった後の、比較的、柔らかい時に誰かが落として、行き交う車で踏み固められてしまったか・・・そんな感じにも見えました。アスファルトは黒いため、スパナでなくても、特に金属類は目立ちます。それこそ、光輝いていたわけですから、気付かないわけには行きません。ですが、小説を書いてから時は流れ、再度舗装工事をした際に取り除かれてしまったようです。残念ながら今はそれを見ることができません。
当時は珍しいというか、ほんとビックリしました。道路に落ちているならいざ知らず、埋まっているわけですからね。見ようによっては芸術作品ですね、前衛的な。
平日、通勤途中に目に入ってくるわけですよ「今日も元気に埋まっています~」と言わんばかりに。スパナからそんな声が聞こえてきそうな感じでした。生き物ではない、完全に無機質な物に、会うのが楽しみでもありました。
あのスパナを見た人は、きっと友人や家族、色んな人に話していると思います。工事的にはミスがあったかもしれないけど、十分心豊かになりましたよ、感謝。
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