[No.1183-1]気付いているから
No.1183-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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自分の中では春の風物詩になっている。
5月の中頃には今の風景は見られなくなるだろう。
「何の話?」
「話せば長くなるわよ」
短く話せと言わんばかりの顔が目の前にある。
「4月になるとさ」
「集団で学校に通う中学生が増えるのよね」
小学生なら年中見られる風景だ。
でも、中学生の場合はこの時期に限られる。
「そうだっけ?」
「ちゃんと理由があるのよ」
簡単に言えば小学生からの友達と学校に通う。
でも、その友達はおそらく同じクラスではない。
「探偵みたいな推理ねw」
「入学後、しばらくは友達ができないからさ」
単に小学校からスライドするわけではない。
いくつかの小学校から人が集まる。
「私の場合は、少なくとも2校から来てた」
だから、小学校の友人と同じクラスにはなり難い。
「休み時間は、その友人と過ごしたりするのね」
もちろん、気にはなっている。
早く、クラスの中で友人を作らないといけないと。
「でも、他の子もそんな感じでさ」
「あははw分かる気がする」
そうこうしているうちに1ヶ月が過ぎていく。
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