[No.1185-2]街の灯り
No.1185-2
「ねぇ、二軒目だけど・・・」
せっかくだからもう少し今の気分を楽しみたい。
だから・・・。
「例の公園で飲む?」
「そう!それ!」
街中で飲むのはさすがに気が引ける。
お行儀が悪いし。
「まぁ、それもいいかもしれないね」
「でしょ!」
働き始めた時、立ち寄った公園だ。
夜空を見上げながら、将来を語り合ったものだ。
「私たちの原点ね」
「そこまでの存在?!」
じゃないとしても、今日はそこに行ってみたい。
「格別な夜空が見れそうね」
「だといいな」
街の灯りが消え始める辺りにその公園がある。
人通りが多い分、安心感も高い。
「そうこう話しているうちに公園よ」
「じゃ、あそこのコンビにで・・・」
缶ビールを二本買う。
「夜空はあの時のまんまね」
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