[No.1185-1]街の灯り
No.1185-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「あれ・・・こんなんだっけ?」
「どうしたの?」
夜の街を歩くのは随分久しぶりのような気がする。
街の灯りがなんとも幻想的に見える。
「街の灯り?」
「なんだか新鮮と言うか・・・」
歩きなれた街だし、よく通る道だ。
新鮮な要素はどこにもないはずなのに。
「まぁ、確かに出歩かなくなったわね」
「以前に比べたら」
こうして友人と飲み歩くのも久しぶりだ。
もともと、インドア派ということもあって。
「ほら、あのビルだって」
「夜空に映えるというか・・・」
真っ暗な夜空と対照的に窓の灯りが印象的だ。
見慣れた風景のはずなのに。
「私・・・酔ってるのかな?」
「まだ、一軒目よw」
何だろう・・・この変な感覚は。
ただ、夜の街を歩いているだけなのに。
「まぁ、色々あったからね」
「私たちも世の中も」
この不思議な感情はその反動かもしれない。
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