« [No.1176-2]知らない機能 | トップページ | [No.1177-2]流れは日本 »

[No.1177-1]流れは日本

No.1177-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
普段、プロ野球は見ない。
それだから好きな球団も選手も居ない。

「えっ!最終回で逆転だって」
「勝ったの?!」

これがことの始まりだった。

「さっきチラッとニュースを見たら負けてたのに・・・」
「野球は一発逆転があるからな」

劇的なサヨナラ勝ちだったようだ。

「今夜、再放送があるって!」
「何時から?」

普段なら野球なんて絶対に見ない。
例え、優勝が決まるであろう、試合であっても。

「絶対みないとな!」
「そうよね!日本、すごい!」

それが、にわかファンもいいところだ。
たった一試合で気持ちが大きく動いた。

「それでどんな打順だったの?」
「ええっとね・・・」

知ってる名前もいれば知らない名前もいる。

「最後にヒット打った人、不振だったみたいよ」
「その人、アレ・・・だろ?」

プロ野球に詳しくない僕でさえ知っている名前だ。

「それに、トップバッターは・・・だって!」

最終回はすごいメンバーだったみたいだ。
今夜が楽しみだ。

(No.1177-2へ続く)

| |

« [No.1176-2]知らない機能 | トップページ | [No.1177-2]流れは日本 »

(048)小説No.1176~1200」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1176-2]知らない機能 | トップページ | [No.1177-2]流れは日本 »