[No.1179-1]カモとゴミ
No.1179-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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言うほど地球環境に興味があるわけではない。
けど、それをみたら心に刺さるものはある。
「あれ見てよ」
「あれって・・・カモのこと?」
目下にそれほど大きくはない川が流れている。
そこに、カモが群がっている。
「そうだよ、でも何か気にならない?」
「特に変わった様子は・・・」
少し意地悪な聞き方だったかもしれない。
「ほら、周りはゴミだらけだろ?」
「・・・確かに」
あからさまなゴミもあればカモに似たゴミもある。
ちょうどサイズが同じで色も黒っぽいからだ。
「ほんとだ・・・カモが浮いてるように見える」
カモに混じってゴミが・・・ではない。
ゴミに混じってカモが・・・だ。
「カモたちにはどう見えてるんだろうな」
「・・・考えさせられるね」
繰り返すけど環境に特段、興味はない。
「でも・・・ゴミを捨てちゃダメだよな」
「それに、何だよ、あのゴミ・・・」
小型のテレビのようなものが捨ててある。
もちろん、誤って落としたものではないのは明白だ。
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