« [No.1176-1]知らない機能 | トップページ | [No.1177-1]流れは日本 »

[No.1176-2]知らない機能

No.1176-2

「この間なんて・・・」

空気清浄機のフィルターを掃除することになった。
ただ、いつもより汚れが酷かった。

「だから、洗剤とか使っていいのかな?と思って」
「故障したら嫌だし」

念のため、取扱説明書を確認した。
すると、そこにも衝撃的なことが書いてあった。

「もう驚かないわよw」
「だねw」

掃除しているフィルターは後ろ側に付いている。
誰が見ても分かる、大きなフィルターが。

「この流れからすると・・・」
「そう!別の場所にもフィルターが付いてたの!」

それは前面の吸い込み口の中にあった。
だから、外からはその存在に気付けない。

「説明書を読んでたら別だけど」

それほど難しくはない商品だ。
基本、自動のボタンを押せば動く。

「ちなみに、いつ気付いたの?」
「聞くのが怖いけど・・・」

確か・・・。
使い始めてから7年くらい経過した時だった。

「な、なな年!?」
「そしたら・・・」

そう・・・フィルターがすごいことになっていた。
埃が溜まっている・・・というレベルではない。

「何に例えればいいんだろうか・・・」
「例えなくていいよ!」

(No.1176完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1176-1]知らない機能 | トップページ | [No.1177-1]流れは日本 »

(048)小説No.1176~1200」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1176-1]知らない機能 | トップページ | [No.1177-1]流れは日本 »