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[No.1179-2]カモとゴミ

No.1179-2

「カモ達が楽しそうだから対照的ね」
「ほんと、そうだよ!」

彼らに表情があるわけではない。
けど、何となくはしゃいでいるように見える。

「ゴミ拾いしたい気分w」
「私もw」

この言葉にうそはない。
ゴミ拾いは嫌いじゃない。

「とは言え、そう簡単に拾えそうにないよな」
「・・・それは言えてる」

目下の川であるが、数メートル下にある。
それも急な斜面を降りなきゃならない。

「その前に、目の前のフェンスを越えなきゃ!」
「確かに・・・」

けど、簡単には越えれそうにない。
越えた先は、急斜面ということもある。

「くっそー!」

だからこそ、ゴミであふれるのかもしれない。

「カモに申し訳ないな」
「これ以上、ゴミが増えなきゃいいね」

少なくともそうでありたい。

「あーゴミ拾いしたい!」
「じゃあ、私の部屋でも掃除する?」

(No.1179完)
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