[No.1177-2]流れは日本
No.1177-2
「打順がいいよな!」
「バンドさせなかった監督の采配が・・・」
普段、プロ野球をみない僕らが熱く語り始めた。
アレがどうだの、ソレがこうだの。
「普通はバンドだよな」
でも、バンドじゃなかったから勝てたような試合だった。
もし、バンドなら勝っていたかどうかは分からない。
「それに見た?一塁ランナー?」
「めっちゃ早くなかった?」
その選手は代走だった。
その速さは異次元だった。
「前の選手を追い抜きそうだったw」
「確かにw」
代走に選ばれただけのことはある。
上から目線の物言いで申し訳ないが。
「それにしても・・・すごい試合だったな」
「うん!」
それまで全く興味がなかったのに・・・。
最終回の攻防だけで魅了されてしまった。
「決勝はどこ?」
「アメリカだって!」
良い試合にならない方がおかしい組み合わせだ。
「勝てるかな?」
「流れは日本だろ?」
僕の言葉に彼女もうなづく。
そして結果は・・・。
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