[No.1178-2]未来の子供
No.1178-2
「何だか母性が目覚めて来ちゃったよ」
「私も・・・」
直接関係ない友人までこの始末だ。
恐るべし、子供パワーだ。
「実は、前にも一度、経験があるんだよね」
「そ、そうなの?!」
以前も女の子だった。
「今日も女の子だった」
「未来の子供なのかな?」
その前に結婚する必要があるが。
ふたりとも。
「・・・かもしれないね」
「子供も何か感じるものがあったんじゃない?」
こんな経験はそうあることではない。
それが、二度もあるなんて。
「大勢の中からあなたが選ばれたかもよ?」
「・・・かもねw」
確かに他人とは思えない感触があった。
顔もどこか私に似ていたような・・・。
「あははw飛躍しすぎよ」
「だねw」
でも、これも何かの縁だ。
全くの他人だけど、幸せを願わずにはいられない。
「そうだね」
「また、誰か繋いでくれないかしら?」
そんな期待をしてしまう。
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