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ホタル通信 No.525

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.487 夜のひまわり
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

詳しく書けば、マンションの駐輪場から敷地内を30秒程度走ると、小説に出てきた5mほどの短い橋があります。

その橋の中央にちょっとした花壇があり、決して手入れがされいるとは言い難いですが、時々、綺麗な花が咲いています。そんな時、夜、自転車の灯りに照らされた“ひまわり”が視界に入ってきたわけです。平日、朝晩、毎日通っているわけですから、気付かないわけはありません、特に朝は。でも、それに気付くこともなく、日々通り過ぎてきたわけです。

当時、それほど大きな悩みごとはなかったとは思いますが、周りが見えていないことが時々あるのも事実です。少し話は反れますが、これに似た事実として、更地になった場所に、どんな建物が建っていたか、思い出せないのと同じです。正確に言えば思い出せないと言うより、そもそも覚えていない・・・物理的に視界には映っていただけでしょう。
このひまわりも同じようなものです。見えてはいたけど、ひまわりとしては認識していなかったのでしょうね。

心に余裕を・・・と言うわけではありませんが、歩きなれた道、見慣れた風景でも、ちょっと立ち止まってみるのもいいかもしれません。気付かなかった“何か”がそこにあるかも。

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