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[No.1169-1]いつもの桜

No.1169-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「また・・・」

それを見上げる度、ついつぶやいてしまう。

「咲いてたわよ」
「えっ!今年も!?」

自宅の近くに桜の木が植えられている。
その内の一本が今年もフライングした。

「確かに昨日は暖かかったもんね」

寒暖差を勘違いして咲いたようだ、今年も。

「感慨深い・・・じゃなくて笑っちゃうw」
「どうせ、私のことを想像してたんでしょ?」

悪いがその通りだ。
友人の性格は、まさしくその桜のようだ。

「どうせ、せっかちと言いたいんでしょ?」
「まぁ・・・ね」

でも、それだけではない。
せっかちくらいなら、他にも例えようがある。

「やっぱり!」
「何回も聞いたけど」

それにしても、いつもあの桜だ。
数ある中で、その一本だけ。

(No.1169-2へ続く)

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