ホタル通信 No.527
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.501 車いすの少女
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
読み返して見て、思い出しました。確かに当時、車いすの彼女とすれ違っていたことを。
と、言うことは・・・そうです。今はすれ違っていません。気付けば彼女が居なくなっていた・・・のではなく、私の通勤の時間帯がまた変わってしまったからです、通る道は同じでも。
かなり交通量の多い一方通行の道路でした。車もさることながら、私を含めた自転車の軍団もあっちから、こっちからの状態で、車いすの方には過酷な道路でした。恐らく、その道路を選ばざるを得なかったのだと思います。
そんな彼女とすれ違う内に、勝手に親近感を覚えたのが小説のきっかけですが、さすがに声を掛けた事実はありません。それこそ、怪しい人になってしまいますから。
でも、彼女とすれ違う時は、極力、距離を取り、スピードダウンすることを心掛けました。後半はもちろん創作ですが、結局、自分が彼女に励まされているような展開になっています。
そしてラストの1行に繋がっていくわけです。目線の先に彼女が居ないのは、うつむき加減の僕が前を見ることができるようになったからです。
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