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[No.1169-2]いつもの桜

No.1169-2

「でも、悪い気はしない」
「桜だけに」

だからこそいじりがいがある。

「でも、せっかち・・・という理由だけじゃないのよ」

その桜に何度も助けられた。
それを見る度、心が明るくなる気がした。

「それって桜の話?それとも私?」
「どっちもよw」

まだ肌寒い中、花を咲かせようとしている。

「それって・・・褒めてる?」
「もちろん!」

考えようによってはドジっ子だ。
本人を前に言えないが。

「まぁ、そう言うことにしておくわ」
「そうそう!」

その言葉に嘘はない。

「そう言えば、私、その桜見たことがない」
「そうね・・・明日、家にくる?」

幸い、明日はお互い仕事が休みだ。
桜にとってみれば、ご本人登場・・・ってことになるかも。

(No.1169完)
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