[No.1176-1]知らない機能
No.1176-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「ん?うそでしょ・・・」
かれこれ5年は使っている。
けど、今・・・知った。
「こんな経験ない?」
「どんな?」
昨日、自宅で画像を印刷した。
その際、プリンターのインクが無くなってしまった。
「それなら私もよく経験するわよ」
「話はまだ途中よ?」
幸いインクの替えがあったので事なきを得た。
「で、何気なく取扱説明書を見てたら・・・」
そこに衝撃的なことが書いてあった。
「えっ!?どんなことよ」
「両面印刷が出来るって・・・」
友人の顔が険しくなる。
どうやらお気に召さなかったようだ。
「は?当然でしょ、今の時代」
「私はそうじゃなかったの」
歴代のプリンターは両面印刷は出来なかった。
だから、今もそうだと思い込んでいた。
「両面印刷なんてオフィスでしかできないかと」
「まぁ・・・分からなくもないけど」
だから、知らずに5年間過ごしてきた。
「これが経験?」
「そう!似たような経験を何度もしてる」
付いていないと思っていた端子が付いていたり。
それを捨てる直前に気付いてみたり。
| 固定リンク | 0
「(048)小説No.1176~1200」カテゴリの記事
- [No.1200-2]道なき道を行く(2023.07.27)
- [No.1200-1]道なき道を行く(2023.07.26)
- [No.1199-2]お弁当の絵文字(2023.07.23)
- [No.1199-1]お弁当の絵文字(2023.07.22)
- [No.1198-2]マーマレード(2023.07.20)
コメント