[No.1165-1]安否確認
No.1165-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「お風呂、入っていいよ」
彼女がお風呂から上がってきた。
「・・・分かった」
「寝ちゃう前に入ってよ」
僕の気のない返事に先手を打ってきた。
確かに・・・寝てしまう寸前だった。
「ふ~・・・入るか」
お風呂は嫌いではない。
でも、夜、眠くなると状況が一変する。
「眠気には勝てないんだよな・・・」
「そう言わないで早く!早く!」
彼女に手を引かれて浴室に向かう。
まるで子供だ。
「じゃ!」
「はいはい・・・」
そうこうしているうちに眠気も少し覚めてきた。
「温まるのよ」
「そうする」
今日は底冷えした一日だった。
「ふ~・・・温まるな」
長風呂するには丁度良い温度だ。
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