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[No.1164-1]ストローなかまぼこ

No.1164-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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もう一度、食べたい食べ物がいくつかある。
これはそのひとつだ。

「かまぼこ?」
「普通に売ってるよね?」

そう・・・普通のはどこにでも売っている。
それなら“もう一度”なんて思わない。

「珍しいかまぼこなの?」
「まぁな」

とは言え、ネット時代だ。
簡単に通販で手に入る。

「なんだ・・・幻の!なんて思ってたよ」
「大袈裟に言うから」

けど、あながち間違ってはいない。
ある意味、幻かもしれない。

「どういうこと?」

夏休み、長崎に住む祖父母の家によく行った。
その際、朝食や夕食にそれが出てきた。

「そのかまぼこを刺身醤油で」
「魚の旨味がすごくてさ・・・」

子供ながらにその美味しさに惹かれた。
祖父母の家に行く楽しみのひとつでもあった。

「かまぼことは・・・渋い子供だったのねw」
「それほど美味しかったからね」

今でもその味を覚えているくらいだ。

(No.1164-2へ続く)

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