[No.1161-2]ビー玉
No.1161-2
「とりあえず・・・」
「このあたりに置いておく?」
取りに来る可能性は限りなくゼロに近いが。
「そうね」
「大事なものかもしれないから」
その可能性は十分ある。
「他には落ちてない?」
「・・・探してみる」
念のため、周囲を探してみる。
どうやら、この一個だけのようだ。
「じゃあ、このあたりに・・・」
「それがいいね」
砂場の近くに目立つように置いた。
「本人が取りに来なくても」
「誰かがこれで遊ぶさ」
警察に届けるほどの物じゃない。
それに、この方がビー玉も本望だろう。
「確かにw」
「俺なら砂で山を作ってさ!」
さらに溝を掘ってビー玉を転がす・・・。
「・・・どうかな?今」
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