[No.1162-1]水の音
No.1162-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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実家のある場所はお世辞にも都会とは言えない。
けど、極端な田舎でもない。
「いわゆる郊外ってやつね」
「微妙な表現w」
昨日、用事で実家に帰った。
実に2年半ぶりの帰省になった。
「だから余計に感じるのよね」
「実家が静かな場所にあるって」
確かに、田んぼや畑も少なくはない。
けど、それなりの住宅街でもある。
「それなら・・・郊外ねw」
「でしょw」
それに近くには大きな川が流れている。
「周りが静かだから」
「水の流れる音が聞こえてくるの」
でも、実際に聞こえているわけではない。
自然の音というか・・・心地よいざわめきが聞こえてくる。
「分かるな、それ!」
「私も同じような環境だから」
聞けば友人も、郊外に住んでいたらしい。
「多分・・・あなたよりは都会だけど?」
「ここに来て、都会自慢w」
草木がこすれる音や風の音・・・。
それらは本当に聞こえてくる。
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