« [No.1160-2]まさかの光景 | トップページ | [No.1161-2]ビー玉 »

[No.1161-1]ビー玉

No.1161-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「あっ!」

今、足で何かを蹴った。
でも、それが何であるかすぐに分かった。

「どうしたの?」
「ちょっと待ってて」

幸いにもそれほど遠くに行っていない。
それにキラキラ光っているから見つけやすい。

「ほら、これ」
「ビー玉・・・だよね?」

緑と赤が混じった透明なビー玉だ。
久しぶりに見た気がする。

「懐かしいな」
「子供の頃、よく遊んだな」

友達と遊ぶこともあれば、一人でも遊べる。

「私は集めてたことがあるわよ」
「女子らしいな」

確かにアクセサリー感覚だろう。
子供にとっては安価な宝石・・・と言ってもいい。

「落とし物かな?」
「かもな」

忘れ物の可能性もある。
ここが公園だからだ。

(No.1161-2へ続く)

| |

« [No.1160-2]まさかの光景 | トップページ | [No.1161-2]ビー玉 »

(047)小説No.1151~1175」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1160-2]まさかの光景 | トップページ | [No.1161-2]ビー玉 »