[No.1161-1]ビー玉
No.1161-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「あっ!」
今、足で何かを蹴った。
でも、それが何であるかすぐに分かった。
「どうしたの?」
「ちょっと待ってて」
幸いにもそれほど遠くに行っていない。
それにキラキラ光っているから見つけやすい。
「ほら、これ」
「ビー玉・・・だよね?」
緑と赤が混じった透明なビー玉だ。
久しぶりに見た気がする。
「懐かしいな」
「子供の頃、よく遊んだな」
友達と遊ぶこともあれば、一人でも遊べる。
「私は集めてたことがあるわよ」
「女子らしいな」
確かにアクセサリー感覚だろう。
子供にとっては安価な宝石・・・と言ってもいい。
「落とし物かな?」
「かもな」
忘れ物の可能性もある。
ここが公園だからだ。
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