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[No.1158-2]続・小さな虫

No.1158-2

「それで大きくなっていた?」
「ううん・・・変わってなかった」

小さい虫は小さなままだった。
でも、心配はなかった。

「なんで?」
「元気だったから」

ちょろちょろ動く姿は以前のままだった。

「安心ね」
「うん!」

いつの間にか私に母性が目覚めたらしい。
もはやそれは虫ではない。

「息子?」
「かもしれないw」

男子には悪いが、娘・・・というわけにはいかない。

「それから・・・聞くまでもないけど・・・どうしたの?」
「もちろん、良い意味でスルーよ」

踏みつぶしてしまわないように注意が必要だ。
トイレの出入りは足元をよく見て・・・と。

「あははw気を遣うね!」
「ほんと、気を抜く場所なのに!」

次はいつ出会えるのだろう・・・楽しみだ。

(No.1158完)
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