[No.1155-1]半そで半ズボン
No.1155-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「そう言えば前に話してくれたことがあったよね?」
「ん?なにを?」
家の近くの公園で子供たちが遊んでいる。
その多くは半そで半ズボンだ。
「ほら、あの子たちと一緒だったでしょ?」
「なんだ!半そで半ズボンの話か」
自分が子供の頃は、冬でも半そで半ズボンだったと言う。
男子にありがちなわんぱく自慢に聞こえたが。
「たしか、長袖長ズボンは負けだって?」
「そうそう!子供なりのプライドというか・・・」
早い話、ひ弱に見られたくなかったらしい。
「だからどんなに寒くても」
「半そで半ズボンで過ごしたよ」
公園の子供たちもそうなんだろうか?
そうなると今も昔も変わっていないことになる。
「やっぱり、子供は半そで半ズボンだよ!」
「風邪、ひいちゃうでしょ!?」
そう言うと彼が首を横に振った。
「その逆!」
「だから風邪に強い体になるんだよ!」
確かに否定はできない。
でも、昔とは随分と環境が違う。
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