[No.1145-1]思い出のラジオ
No.1145-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「ラジオ持ってるのね?」
「あぁ、災害に備えてね」
ラジオは今でも災害時の強い味方だ。
でも、出来ればお世話になりたくはない。
「へぇ~感心、感心!」
「そのツマミを回して電源入れて」
ついでだ、正常に動くかどうか確認しておこう。
電池が切れている場合もあるからだ。
「これね・・・」
「大丈夫!なんか聞こえてきたよ」
とりあえず、問題なさそうだ。
いざと言うときに使えない・・・あるあるだ。
「その小型のラジオを見ていると」
「思い出すことがあるんだ」
それはラジオを初めて手にした時のことだ。
自分専用のラジオとして。
「中学生になった時」
「ある雑誌の付録に・・・」
ラジオが付いていた。
付いていたというより、年間購読に対する景品だった。
「すごいね、ラジオなんて」
「そう思うだろ?普通」
でも、それほどの物ではなかった。
今、考えると。
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