[No.1147-1]ハートの形
No.1147-1
登場人物女性=牽引役
男性=相手
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「照れるなぁ~」
「ん?なにが?」
彼と紅葉を見に出掛けた。
ついでにお弁当を作って。
「またまたとぼけちゃって!」
何やらひとりで盛り上がっている。
よほど私のお弁当が美味しいらしい。
「そんなに美味しい?」
「味か?それは言うまでもなく」
普段から料理はしている。
それに毎日お弁当も作っている、自分用に。
「そう・・・それならなによ」
「照れるって?」
会話が噛み合っていないことは何となく分かる。
「ほら、これだよ、これ!」
彼がおかずのハンバーグを指差した。
それは手作りのミニハンバーグだ。
「それが?」
自分で言うのも何だが、至って普通のハンバーグだ。
これといった特徴はない、強いて言うなら・・・。
「まぁ、手作りだから・・・」
でも、変だ。
その程度なら彼が“照れる”必要はないはずだ。
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