[No.1138-1]耐え難い雰囲気
No.1138-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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一言で表せば調子に乗りすぎた結果だ。
そんなことが何度かあった。
「そんなキャラだったの?」
「まぁ、学生時代はね」
中学生の時だった。
クラスの歌を決めることになった。
「クラスの歌?なにそれ」
「はっきりとは覚えてないんだけど」
少なくとも文化祭とかの話ではない。
確かホームルームで歌うとか何とか・・・。
「そもそも何でそうなったのかは覚えてない」
「その後の印象が強すぎて」
団結力を強めるため・・・だったような気がしている。
当時の担任がそんな感じの先生だったからだ。
「団結力ねぇ~」
「で、“その後”ってなに?」
そう、そこが話題の中心だ。
「その歌を決めるにあたって」
「何の歌がいいか、決めることになったんだ」
ごく当たり前の流れだと思う。
「色々候補が出たんだけど」
「僕が、とあるアニメの主題歌を候補にあげたんだよ」
マイナーではないが、人を選ぶアニメだった。
あえて名前は伏せておくが。
「釣りが好きな人ならすぐ分かるよ」
「ふ~ん」
もちろん、ふざけて口にしたわけじゃない。
でも、真剣だったか?と聞かれると自信はない。
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