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[No.1143-1]別格の存在

No.1143-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「すごい量を買うね」
「確かに」

肉屋でのワンシーンだ。
お婆さんが相当量の肉を買っている。

「一人で・・・」
「な、わけないだろ!?」

一応、彼女のフリに付き合ってみた。
本気じゃないのは分かっているが。

「誰か来るのね、家に」
「だろうな」

夫婦で食べるにしても多すぎる。
とても二人で食べきれる量じゃない。

「それに、肉屋だし」

肉屋で肉を買う。
当たり前だけど当たり前じゃない。

「俺たちは記念日だけどな」

そう・・・大袈裟だけど特別感がある。
つまり、誰か特別な人が来ると言うことだ。

「と、なればお孫さんね!」
「・・・」

確かにそう考えるのが自然だ。
けど、俺は違うと思う。

(No.1143-2へ続く)

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