[No.1137-2]子供のように
No.1137-2
「聞こえない?」
「・・・なるほどね!」
濡れるのを通り過ぎて雨が中に侵入している。
その影響で靴が“キュキュ”と独特の音がする。
「音もそうだけどなんかこう・・・変な感じ」
「分かるよ、それ、だって・・・」
友達がそれについて話し始めた。
「私なんか、もっと凄いわよ」
「自ら水たまりに足を突っ込んでいたからね」
容姿からは想像できないエピソードだ。
そんなキャラだったとは・・・。
「まぁ、母にはかなり怒られたけどね」
「そりゃそうよ!」
それはそうとして今は靴が派手に濡れ機嫌が悪い。
「仕方ないわね、付き合ってあげる」
「えっ!?」
そう言うと、近くの水たまりに足を突っ込んだ。
「ちょ、ちょっと・・・」
「あなた、クロックスじゃん・・・」
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