ホタル通信 No.509
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.461 見覚えのある電車
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
読み返してみると、何だか思わせぶりと言いますか、深みがあるっぽく作られていますね。
この話、事実もそこそこ含んでいますが、かなり脚色しています。たまたま飛び乗った電車の部分は事実ですが、これを少しドラマティックに仕上げようと思い、過去の体験を織り交ぜたような構成にしてあります。
繰り返すと、確かに電車には飛び乗った。そして、その電車は思いで深い電車だった・・・ここまでは事実です。従って、学生時代のクラスメートに偶然会う、そしてラストの“彼”の話は創作になります。
このような構成にしたのに大きな理由はありませんが、この電車が特別なものであったのは間違いありません。
そこから、端を発して、尾ひれ背ひれが付いて行きました。当初、“彼”が他界しているという設定はなかったのですが、何となく“ぽい”雰囲気を出すためとラストの文章として、比較的しっくりくるので、こう仕上げました。今と違い、当時はこんな雰囲気の小説が多く、へたくそだけど勢いだけはありましたね。
もちろん、今でもこの電車は特別です。この電車、駅にまつわる話をいくつか書いてありますので、よければ探していただければ。
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