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[No.1129-2]賞味期限

No.1129-2

「劇的ってどのくらい?」
「1週間くらい過ぎてもOKみたいな?」

確かに、1日でもアウトだったことからすれば大きな変化だ。
でも、その程度なら劇的とは表現しない。

「じゃあ、1ヶ月とか?」
「ううん、半年以上!何なら1年でも大丈夫」

この変わりように自分が一番驚いている。
何が私をこう変えたのか・・・。

「た、確かに劇的ね・・・」
「でしょ!」

食糧危機のニュースに触発されたかもしれない。
食品ロスの現状を知ったのかもしれない。

「自分でも分かんないのよね」
「理由が」

繰り返しになるが、本当にある時を境に変わった。
徐々に賞味期限に寛容になっていったわけじゃない。

「いったい何がそうさせたんだろね」
「ほんと・・・今でも不思議だよ」

でも、お陰で食品ロスに貢献できている。
そんなに環境を気にしているわけではないが。

「・・・というわけで」
「えっ!?・・・嫌な予感がするんだけど」

ようやく、長い前振りが終わった

「さぁ、これをつまみに飲みなおすわよ!」

(No.1129完)
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