[No.1135-1]泪のムコウ
No.1135-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「ねぇ、恋バナしていい?」
友人が真顔で聞いてきた。
「い、いいけど・・・何かあったの?」
「ううん、そうじゃないんだけど」
と言うものの何かあったはずだ。
普段、恋バナなんてしたことがないからだ。
「珍しいわね、そんなキャラじゃないのに」
「私も一応、乙女だからさぁ!」
とにかく耳を傾けることにした。
友人らしからぬ真顔が気になるからだ。
「不倫はダメだからね!」
「まだ何も言ってないよ!」
とりあえず先制パンチを繰り出しておいた。
「人を好きになるって苦しいよね」
「・・・はぁ?」
哲学風な言葉に思わず声が出てしまった。
やや呆れた声が。
「はぁ?じゃないわよ!」
「ごめんごめん、つい・・・w」
真顔だけに笑いがこみ上げてくる。
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