[No.1130-1]きっかけは私
No.1130-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「あれ?香辛料・・・かけてたっけ?」
「最近、かけるようになったんだよ」
彼がうどんに七味をかけている。
一般的には話題にするほどのことではない。
「苦手だったんじゃないの?」
「苦手じゃなくて必要性を感じてなかったんだよ」
七味と必要性・・・どう言う意味だろうか?
面白い取り合わせではあるが。
「何なの、その“必要性”って」
「意味がないってことだよ、つまり・・・」
七味をかけても味が変化するわけじゃない。
そんなことを言いたいらしい
「味、変わるじゃん?」
「ピリッと辛くなるでしょ、香りも出るし」
私は昔から香辛料はかける派だ。
うどんでも、パスタでも。
「言うほど変わらない・・・と思ってたけど」
「最近、ようやく良さに気付いたと言うか・・・」
彼曰く、七味に目覚めたらしい。
「ほら、食の好みって変わると言うだろ?」
「どうやらそれみたい」
それはあるだろう。
私も好みが変わったものがある。
「それにしても、それが七味とはねぇ~」
「確かになw」
そもそも何がきっかけだったんだろうか?
それが知りたくなる。
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