« [No.1133-2]緑の座席 | トップページ | [No.1134-2]トンボの舞 »

[No.1134-1]トンボの舞

No.1134-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「痛っ!」
「どないしたん!?」

そう言われても答えようがない。
何が起こったのか、僕にも分からないからだ。

「いてて・・・」
「おでこに何か当たったぞ」

場所的に小枝かもしれない。
周りに木が生い茂っているからだ。

「上から落ちてきた?」
「いいや、違うみたいやで!」

どうやら上ではないらしい。
じゃ、前から飛んできたのだろうか?

「風で飛んできた?」
「違う、違う!」

じゃあ、どこから・・・。
あたりをキョロキョロしてみる。

「小枝とちゃうねん!」
「えっ!?違うの?」

それなら、小石だろうか。
もしかして、通り過ぎた自転車が跳ねて行った?

「あれ、見てみぃ!」

彼女が空を指さした。
なるほど・・・こいつが犯人か。

(No.1134-2へ続く)

| |

« [No.1133-2]緑の座席 | トップページ | [No.1134-2]トンボの舞 »

(046)小説No.1126~1150」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1133-2]緑の座席 | トップページ | [No.1134-2]トンボの舞 »