[No.1134-1]トンボの舞
No.1134-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「痛っ!」
「どないしたん!?」
そう言われても答えようがない。
何が起こったのか、僕にも分からないからだ。
「いてて・・・」
「おでこに何か当たったぞ」
場所的に小枝かもしれない。
周りに木が生い茂っているからだ。
「上から落ちてきた?」
「いいや、違うみたいやで!」
どうやら上ではないらしい。
じゃ、前から飛んできたのだろうか?
「風で飛んできた?」
「違う、違う!」
じゃあ、どこから・・・。
あたりをキョロキョロしてみる。
「小枝とちゃうねん!」
「えっ!?違うの?」
それなら、小石だろうか。
もしかして、通り過ぎた自転車が跳ねて行った?
「あれ、見てみぃ!」
彼女が空を指さした。
なるほど・・・こいつが犯人か。
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