« [No.1125-1]不思議の原点 | トップページ | [No.1126-1]南北が羨ましい »

[No.1125-2]不思議の原点

No.1125-2

「何なのこの話?」
「間違いなく記憶はあるんだよね」

でも、ホールはなかったはずだ。
繰り返しになるが。

「私もそう思う・・・ホールはなかった」
「知らなかっただけかもしれないけど」

一体、この記憶はどこから来たのだろうか・・・。

「さっき、記憶が交錯してる・・・って言ったよね?」
「もしかしてリアルな夢とか?」

確かにその可能性がある。
現実と区別がつかないほどリアルな夢を見る時がある。

「でも・・・夢にしては普通過ぎて」
「普通?」

支離滅裂なのが夢だ。
それが一切なく、現実世界と何ら変わりがない。

「それを夢とはとても・・・」
「う~ん・・・」

だからいつまでたっても答えが見つからない。
だから余計に気になる。

「じゃあ、行ってみる?」
「まさか、学校に!?」

悪くない提案だ。
でも、どうやって・・・。

「簡単に入れないでしょ?卒業生でも」
「確か・・・来週、アレがあるよね?」

なるほど・・・肝心なことを忘れていた。
不思議の原点とも言える文化祭があることを。

(No.1125完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1125-1]不思議の原点 | トップページ | [No.1126-1]南北が羨ましい »

(045)小説No.1101~1125」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1125-1]不思議の原点 | トップページ | [No.1126-1]南北が羨ましい »