[No.1122-1]期待に応える男
No.1122-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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夏の天気は変わりやすい。
それは十分過ぎるほど分かっている。
「浮かない顔ね?」
「そりゃそうだろ」
今朝、家を出た途端、雨が降り出してきた。
確かに曇り空ではあったが・・・。
「もしかして・・・この雨のせい?」
「そうだよ」
降水確率は10%だった。
圧倒的に降らない確率の方が・・・高い。
「自覚してても嫌になるよ」
「自分の雨男ぶりには」
折りたたみの傘は常備してある。
だから、雨に打たれることはない。
「それならいいじゃん!」
「良くないよ!」
今もこうして傘越しの会話になっている。
それに雨の激しさも増している。
「恐るべし・・・雨男ねw」
「恐るべし!じゃないよ・・・ったく」
雨男、雨女はタイミングが最悪の人のことだ。
見事なくらい、一歩踏み出せば雨が落ちてくる。
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