[No.1120-1]お返しです
No.1120-1
男性=牽引役
女性=相手
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「はい、これ」
ポップコーンを一粒手渡した。
でも、何でもよかったと言うわけではない。
「これ、色が濃いよ」
「本当だ!」
キャラメル味のポップコーンを二人で食べている。
僕は彼女のために選別をしている。
「これもだよ、はい!」
だからと言って彼女に選別を頼まれたわけではない。
好きでやっているだけだ。
「おっ!これなんて最高だよ」
「すごいね!」
明らかに偏ってキャラメルが掛かっているのが分かる。
今にもキャラメルが垂れてきそうな勢いだ。
「まぁ、垂れてはこないけどな」
「あははwそうだね!」
それほど濃厚だということだ。
実際、色の濃さとおいしさは比例する。
「じゃ、次は・・・」
「あなたも食べたら?」
つい、色の濃いモノを探すのに夢中になっていた。
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